文字サイズ 文字が小さくなります 標準サイズの文字です 文字が大きくなります
0776-41-3377
病院の案内:病院概要、施設案内、診療サポート部門ごとの紹介など病院に関する情報が掲載されています。
お知らせ
こうせいプラス 特別号 2011.04.11
東北地方太平洋沖地震 医療支援レポート

はじめに、この度東北地方太平洋沖地震の被害に遭われた皆さまに、心からお見舞い申し上げます。 犠牲となられた方のご冥福をお祈りするとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では、たくさんの方が被害に遭われ、一ヶ月経つ今でも行方が分からない方も多くいます。 地震や津波の被害はすさまじく、現地の方はもちろん、日本全体に大きく深い爪痕を残しました。
その爪痕を癒すべく、日本中で 『今わたしたちにできること』 を合言葉に復興に向けて多くの方が義援金や援助活動に参加しています。

そんな今、福井厚生病院スタッフも災害支援看護師として、医療支援に参加。
今回、3月31日から4月3日までの4日間にわたり、岩手県陸前高田市で支援活動に参加した 仲間 正憲 看護師 が現地の様子を話してくれました。


東北地方太平洋沖地震の現場で救護活動に参加したスタッフの声
被災地の状況

4日間の活動、お疲れ様でした。

今回向かった岩手県陸前高田市は、地震に加えて津波の被害もあり一時は壊滅状態とまで言われた場所でしたが、実際、足を運んでみていかがでしたか?

私たちは東京から約10時間かけてバスで移動しました。山間の高速道路を使って岩手県に入ったのですが、峠を越えて海岸へ向かう途中突然、がれきだらけの景色にかわりました。
津波の被害に遭った場所とそうでない場所の差があまりにも激しく、改めて津波のすさまじさを実感しました。

▲手前は津波が到達して家屋も全壊となったが、奥の家屋は津波の被害は逃れた。
伝えきれない現状

報道等で事前情報を確認してから現場に向かったと思いますが、当初のイメージと実状とのギャップなどはありましたか?

出発前にある程度の情報収集もして向かったのですが、現地は想像以上のひどい状態で、ときどき海水と石油が混ざったような臭いもしました。
私たちが向かった被災地は、割と規模の大きな場所だったので、自衛隊の救援活動もあり、救援物資なども届いていましたが、規模の小さい避難所まではなかなか手がまわっていないのではないかと感じました。

▲避難所壁一面に、自分の安否や避難先を伝えるメモが貼られている。
医療現場の状況

医療現場には、すぐ向かうことができたそうですが、医療支援に参加している方の人数や職種、具体的な活動内容などを教えていただけますか?

私たちは日本看護協会の要請で現地へ向かいました。いくつかのグループに分かれて医療支援に参加するのですが、今回は全国各地から約30名の看護師が参加。福井県からは私をあわせて3名の看護師が一緒に被災地に向かいました。
被災地には日本赤十字社から派遣された救護班のスタッフをはじめとする医療スタッフが交代で医療支援に参加していました。
私は、高田第一中学校という避難所で医療支援を行ったのですが、 避難者1,800人という大規模な避難所で、 体育館には1,500人以上の人が同じ空間で過ごしていました。支援活動は到着してすぐ、それぞれ担当部署で行われました。
私は同県の2人とグループになり、衛生面の配慮で避難スペースがわかれている30名ほどの介護が必要な方のケアを担当しました。グループのメンバーと話し合いながら状況に応じた体制を考え、いかに効率的にケアできるかを考えながら行動しました。
また、他のグループとも連携して、手が足りない時には応援できるような体制も考えました。
限られた人数で、刻一刻と変わる状況に対応していかないといけないので、システムも改良し続ける必要がありました。

▲何度も訂正されている申し送りノート
みなさんに伝えたいこと

発生から一ヶ月が経ち、ようやくライフラインも復旧し始め、少しずつですが「暮らし」をとり戻し始めている姿が報道等でとりあげられています。そんな中、被災地を実際体験した立場で、私たちにぜひ知っておいて欲しい、伝えておきたいということはありますか?

災害対策と避難訓練の重要性です。
とある被災地では、災害警報の設置や災害に備えての避難訓練をしていたそうです。
そのように災害に対して準備をしていた地域でさえ、多くの方が命を落としたり、行方が分からなくなったりしているのですから、何も準備をしていないところに災害が起きた場合、どれだけの多くの犠牲者がでるのでしょうか・・・。それを考えると、災害対策や避難訓練の大切さを改めて実感させられました。

▲写真半ばで川沿いにあるのは、寸断された線路
さいごに

今回の経験で感じたこと、今後に活かしていきたいことなどを教えてください。

看護観が大きくかわりました。
災害時には、あたりまえのことができません。
衛生面のことも考え、限られたもので対処するとき、普段から何が使えるかを把握しておくことが必要だと実感しました。
被災地で活動する医療スタッフはまだまだ足りません。今後、医療現場にも一般の方がボランティア活動で介入できる体制になれば、医療スタッフの専門技術はさらに発揮できると思います。

最後になりますが、もし再度要請があったら医療支援に参加しますか?

もちろんです。今回の経験を活かし、よりよいケアを提供したいです。

今回現地へ足を運んだ看護師から、別の医療スタッフへ襷がわたされ、被災地で援助活動に参加するスタッフが後に続きます。頑張ってくれる仲間にスタッフ一同でエールを送りたいと思います。
また、院内に設置されている募金箱にも多くの方からの善意が寄せられています。
この場を借りてお礼を申し上げます。


緊急のときはこちらをクリック!
時間案内
外来受付時間
  • 平日
  • 午前の部  7:30-12:00
  • 午後の部 13:30-16:00
  • 夕方の部 17:00-19:00
  • 土曜
  • 午前の部  7:30-12:00
  • 午後の部 13:00-17:00
  • 日曜・祝祭日 8:15-12:00
  • 土曜日12:00以降、 日曜・祝祭日は 当番医が担当します。

入院面会時間
  • 10:00-20:00
日本医療機能評価機構
BHI賞'11 ホームページ部門 最高賞 受賞
7