リワークプログラム

目次

リワークプログラムってなに?

精神科医をはじめとした専門スタッフで構成された医療チームによって、うつ病などで休業中の方が、プログラムに参加することで生活リズムを整え、自分への気づきを深めながら、復職に向けての準備をしていくプログラムです。また、再発予防を意識し、自身でコントロールする力の向上を目指していきます。

対象となるのはどんな人?

  • 一般就労で、現在休職中
  • 週3回以上、プログラムに参加が可能
  • うつ状態
  • 主治医・職場のほうから勧められた

どんなことを目指して、みんな参加してるの?

自分の健康を管理し、仕事へ復帰し継続、さらに再発を予防するために、以下を目指しています。

  • コミュニケーション能力の向上
  • 集中力、体力、持久力の向上
  • 生活リズムの確立
  • 自信の回復
  • 同じ悩みを持つ人と“思い”を共有する
  • 気分の安定・リラクセーション
  • 自分の特徴を知る
  • 病気を理解する
  • ストレスに気づく

リワークプログラムってどんなことするの?

月曜日~金曜日

9:30
ウォーキング
10:00
青色ノート・コラム
10:30
  • 月曜日 ミーティング
  • 火曜日 作業療法
  • 水曜日 オフィスワーク
  • 木曜日 認知療法
  • 金曜日 オフィスワーク
12:00
昼休憩
13:00
  • 月曜日 スポーツ / リラクセーション
  • 火曜日 コミュニケーションスキル
  • 水曜日 認知行動療法
  • 木曜日 スポーツ / オフィスワーク / 作業療法
  • 金曜日 企画フリー / 心理教育
15:30
終了
  • 金曜日のみ一週間の振り返り

通常プログラム以外にも、社会体験・BBQ・文化祭などのイベント活動もあります。

プログラム活動時間

9:30~15:30(土日祝を除く)
復職時期に応じて相談となりますが、基本的にプログラム内容は約2~3ヶ月で1サイクルとなっています。利用期間は2ヶ月~1年など利用される方によって異なりますが、平成27年の平均利用期間は5ヶ月となっています。

費用

自立支援医療の対象となります。詳しくは窓口へご相談ください。

どんな感じでプログラム参加になるの?

  • 主治医を変えずにプログラムに参加できます。
  • プログラムの説明・見学の対応はスタッフがいたします。
  • ストレスケア外来の診察は、完全予約制となっているため、事前の予約をお願いします。

こんな感じで利用されています

ご利用されるみなさまには、一週目は半日の利用(ショートケア)、二週目以降は1日利用(デイケア)へと移行していきます。 体調によっては、主治医やスタッフとの相談のもと、段階を踏んでいくこともあります。

ケースその1 体調に波があるAさん

復職して毎日8時間勤務する自信がない。
リワークも、体力が続かないかもしれないし、毎日通えないかもしれない・・・。

気分や体調に波がある場合は、週単位、月単位で調子を観察しながら目標を設定していきます。
まずは午前中、半日の利用が継続できることを目標にして、一週間継続して参加できたら、一日参加できる日数を増やしていきます。
ウォーキングやスポーツ、リラクセーションに参加できると体力もついていきます。
どうしても継続して参加できないときは、デイケア作業療法を利用する方法もあります。

ケースその2 復職したけれど、調子が整わないBさん

仕事に行きたい気持ちは強いし、実際に復職できた。
しかし、しばらくすると調子が崩れて、仕事に行けなくなってしまう・・・。

まずは調子を整えます。
その後、復職後に調子が崩れてしまう原因を探っていきます。
認知行動療法、コミュニケーションスキル(対人関係療法)、心理教育、ミーティングなどのプログラムでは、気分、身体、思考、行動を分析したり、ストレスへの具体的な対処法を考えたりする時間を設けています。一人では思いつかなかった不調の原因や対処法が見つかるかもしれません。

ケースその3 対人関係に不安があるCさん

自宅で療養していて、家族以外の人とのかかわりがほとんどなく、いきなり職場で大勢の人とかかわることが心配。
もともと、対人関係に自信もないし・・・。

集団での活動をとおして、他の人とかかわることに少しずつ慣れていきます。
そうすることで、共通の悩みや問題が見つかることも多く、職場での対人関係に入る前のステップになります。
仕事とは関係のない人との人間関係に慣れることができたら、職場での人間関係への対処を考えていきます。 コミュニケーションスキル(対人関係療法)では、具体的な人間関係の問題についての対処方法を考えていくこともできます。
リワークの参加者が多く感じ、ストレスが強すぎるようであれば、デイケア作業療法の少人数の時間から始めることもできます。

目次