NST(栄養サポートチーム)

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NST(栄養サポートチーム)

NST(Nutrition Support Team)とは、患者さま一人ひとりの病気に対して、適切な栄養管理を行う栄養サポートチームのことです。専門スタッフがそれぞれの知識や技術を出し合い、患者さまの栄養や体調の管理・分析・判定を行います。そのうえで、その患者さまにとって最もふさわしい栄養管理・全身管理方法を示し、患者さまの早期回復・早期治癒、そして社会復帰を目指しています。

栄養サポートの必要性

栄養状態が悪くなると下記のような、さまざまな悪影響がでてきます。

  • 病気の回復速度が遅くなる
  • 手術や外傷・床ずれなどの傷の治りが悪くなる
  • 合併症や副作用の発生頻度が高くなってしまう
  • 免疫力が低くなり、感染症の増加・悪化が起こる可能性が高くなる
  • 食べ物や飲み物がうまく飲み込めない「嚥下(えんげ)障害」により、誤嚥性(ごえんせい)肺炎を起こしたりする

逆に栄養状態が良いと、免疫力が上がって早期治癒・早期回復につながるほか、重篤な合併症の発生率を抑える効果があります。
すなわち、栄養管理をすることで免疫力・筋力低下を防ぎ、合併症の予防や早期復帰の手助けが期待されます。

当院での取り組み

当院では2002年3月にNSTを立ち上げて以来、数多くの患者さまにNSTを取り入れ、療養生活をサポートしてきました。 NSTラウンドや栄養アセスメント、カンファレンスなどを行い、NSTの対象となった患者さま一人ひとりに合った栄養管理を心がけています。
また、当院は日本栄養治療学会の「NST認定教育施設」となっており、「NST専門療法士」になるための臨床実施修練を行っています。院内だけでなく、外部からの希望者も受け入れており、これまでにも数多くの「NST専門療法士」の育成を行っています。

NST委員会

NST委員会は患者さまに適切な治療を行うため、医療行為の基本である栄養療法について理解を深めることを目的に活動しています。毎月1回集まり、介入症例の報告、研修計画、マニュアルの見直しなどについて情報共有をし、検討しています。

NSTランチョンセミナー

NST(栄養サポートチーム)委員会では、全職員対象に毎月1回食事や栄養に関する勉強会を行っています。
栄養状態の改善を図るために必要なことについて、さまざまな職種が一緒に学び、意見交換しています。

NST専門療法士の資格取得

NST専門療法士は日本栄養治療学会(JSPEN)の認定資格であり、NSTの中で栄養管理の専門家です。患者さまの栄養状態を評価し、最適な栄養療法を検討・実施する中心的な役割を担います。
当院では、管理栄養士だけでなく、看護師や薬剤師、言語聴覚士などさまざまなスタッフが資格を取得し、それぞれの専門知識を生かした栄養サポートによって、患者さまの状態改善に努めています。
また、NST専門療法士認定資格制度の上位資格「臨床栄養代謝専門療法士」を持つスタッフもいます。

病気にあった取り組み

ひとことに栄養管理といっても、NSTの対象者全員が同じように栄養を摂取するわけではありません。患者さまの身長・体重・性別・年齢は同じでも、わずらっている病気やその状態によって、必要なエネルギー量や必要な栄養素の種類も変わってきます。

褥瘡(じょくそう)の患者さんの場合

褥瘡(じょくそう)とは、いわゆる床ずれのことです。
褥瘡(じょくそう)は傷なので、とにかく十分なエネルギー・ビタミンC・亜鉛・銅・カルシウムに加えて、必要なタンパク質をきちんと摂ることが一番重要です。
決められた栄養を十分に摂ることによって、病気を治す力を高めていきます。

褥瘡(じょくそう)治療のNST介入事例

入事例はこちら⇒

※患部の写真があります。苦手な方はご遠慮ください。

肝性脳症の患者さんの場合

肝性脳症は意識障害が起きたり、歩行が不安定になったりする病気です。この病気になった患者さまには必要なエネルギー量のほかに、タンパク質の制限・分岐鎖アミノ酸(BCAA)の投与・分割食や就寝前軽食の摂取が必要です。

よくある質問

NSTにはどんな人が対象になるんだろ・・・?

当院では入院される全ての患者さまに対して栄養状態の評価を行い、栄養状態を判断します。ここで栄養状態が悪いと判断された患者さまがNSTの対象となります。

褥瘡(じょくそう)のできる理由ってなんだろう?

褥瘡(じょくそう)、いわゆる床ずれは、自力で体の向きなどを変えることができない人に起こりやすい症状です。体の向きを変えずにずっと同じ体勢でいることで、体の一部分が圧迫され褥瘡(じょくそう)になるケースが一般的です。栄養状態の悪い人は、より褥瘡(じょくそう)になりやすいと言われています。

褥瘡(じょくそう)のページへ⇒ 
※患部の写真があります。苦手な方はご遠慮ください。

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